次々と発売されるカメラやレンズを手に入れてしまいたい、という浮かんでは消える煩悩と向き合うためにブログを書いています。
たまに欲望に負けて買ってしまいます。
2024年の目標は、これ以上カメラもレンズも買わないことです。

Nikon D600 + AF Ai Nikkor 85mm F1.4D@舞岡公園。

Nikon D600にはAi AF Nikkor 35mm F2Dを使っていたが、標準~中望遠が一本欲しくなってしまい、程度のいいAi AF Nikkor 85mm F1.4Dの中古をカメラのキタムラにて手に入れた。美品の部類だが、格安であった。かつての最高級レンズがしかも美品で格安で手に入るのだ。Zマウントミラーレス万歳だ。



Nikon D600 + AF Ai Nikkor 85mm F1.4D@舞岡公園。
太陽を画角に入れると盛大にフレアが出ている。製造番号20万番台だったので出るのだろう。後から知ったが、40万番台だと出にくいのだとか。まああまり気にせず使うことにします。

そんなことよりこのレンズ、風景を撮るのにはあまり似合わないといわれている。むしろ85mm F1.8Dはレンズの全域にわたって絞り解放から均一な写りになるようだ。85mm F1.8のレンズって大体似たような感じ。SONYのFE 85mm F1.8もそつのない感じだし、Nikonの85mm f/1.8Gもそんな感じだった。85mm F1.8というのは悪く作りようがないスペックのレンズなのかもしれないな。このF1.4でもピントの合っているところは超絶シャープである。

開放絞りF1.4、ポートレートレンズの性格が増してボケのグラデーションや口径食の形状が重視されるのだろう。ボケさせるので周辺の解像度よりも、人を写した時の美しさを重視するのだろう。比べてどうこうということまではしないのだが、人生初の85mm F1.4を持った。

風景なんて取っている場合ではない。さっそく家族(子供たち)の撮影で公園に持ち出してみた。

オートフォーカスはぎゅいんぎゅいんと動く。そんなに速いわけではなさそうだ。
動き回る子供たち。カメラなんかそっちのけで動き回っている。当然なかなかピントが合いやしないAF-Cで撮ってようやくあうか。。。そうだ。子供はじっとしてこちらを見つめてくれたりしないのだ。これはもしかして、失敗したのでは。。。最新ミラーレスの瞳AFに慣れ切った体には少々応えるな、やっぱり早々にTAMRON 70-180mm F2.8やSIGMA 85mm F1.4 DG DNをお迎えすべきなのでは。。。

そんな思いがよぎる中、子ども撮りを超絶簡単にする方法を思いついてしまった。「だるまさんが転んだ」を一緒に楽しみながら撮影するのだ。

子どもたちは楽しんで遊びモードになってくれるし、こちらに視線を送りながら、だんだんと少しずつ向かってきてくれるし、「こ ろ ん だ!」で自分から一瞬止まってしかもポーズまで取ってくれるのだ。自分たちの遊びに夢中だったのが、一緒に遊ぶことに気持ちが切り替わりしかもこちらに視線を送って、合図を出すまでその場に止まって笑ってくれるのだ。明らかに表情が違う写真が撮れ始めた。しかも何度でも再現できるのだ。

これを魔法と呼ばずに何と呼ぶか。「だるまさんが転んだ」恐るべしだ。
屋外でなくても、ちょっと広いところならどこでもできそうだ。


写される子どもたちの視点になって考えてみる必要があるのを忘れていたのだ。
わが子らを、レンズの描写を試す題材としてしまったのだ。なんと愚かだったのだろう。
カメラで撮るだけでなんで笑顔を見せようか。一緒に遊んでくれるから笑っているのだ。

人を写すのはカメラやレンズではなく、人だ。ポートレート写真には写している人と写される人の関係がそのまま出てしまうのだ。いい写真を撮るには相手のことをよく考える必要がある。

ポートレートで大事なのは、テクノロジや描写とかそういうことではないのだ。

人が、人を、撮っていること自体が大事なのだ。

それを忘れてレンズの描写や機械に頼った時、写すほうも写されるほうももちろん、写真自体も大して面白くないものになってしまうのだ。

D600と85mmF1.4Dの組み合わせは、それに気づかせてくれた大事なカメラとレンズになってしまった。

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