次々と発売されるカメラやレンズを手に入れてしまいたい、という浮かんでは消える煩悩と向き合うためにブログを書いています。
たまに欲望に負けて買ってしまいます。
なお、買うときはつべこべ言わず買います。
たまには上海事情を書いてみたい。




今夜はふと焼肉が食べたくなった。しかし、上海にも焼肉屋は多い。日本人に馴染みのあるような普通の日本式の焼肉屋だ。噂によると似たような店がどんどんとオープンしては消えていっているようだ。どうやら開店一ヶ月くらいは店も気合が入っていて美味いそうなのだが、ピークを過ぎると途端に美味しくなくなるのだとか。。。あまり行ったことはないので真相はいづれ確かめてみなければならない。 

さて、焼肉屋でビールを片手に七輪を囲んで肉を焼いて食べるのも良いのだが、夕飯で外食するのは子供もいて面倒だったりするので、ここはひとつ、スーパーで肉を買い、家でゆっくり焼いて食べることにした。しかし、街で肉を買うにしても、上海では市場ではそれこそ鳥や魚を生きたままさばいてくれたり、欧米系スーパーなどでさえ豚のブロック肉や骨つき肉が大きな塊でそのまま売っていたりすることもあり、買うのに勇気がいる。そこで、日系スーパーや韓国系スーパーなど日本で売られているような肉屋スタイルやパックの小分けの肉も売っている店に足を運ぶのだが、値段はというと、最近の日本の事情が分からないが大差ないか場合によっては高い、かもしれない。

そんななか、古北に「しんかい」という名の肉屋があるそうで、なかなか良いらしいという情報を掴んだので行ってみた。

店舗は、水城路を古北方向へ歩き、カルフールを過ぎて通りを一つ過ぎたあたりの右側のマンションに入ったところに店はあった。「しんかい」は、「新しい、快い」で、「新快」と書くようだ。ハングルが書いてあることから勝手な想像だが韓国系の経営なのではないかと予想する。



店内はまさに肉、肉、肉!期待を超えた、ザ・肉屋!である。



豚、鳥、牛、パックに包まれた肉という肉がとにかく一面に並んでいる。



肉屋スタイルの量り売りコーナーや野菜売り場も充実。



とにかく衛生的だ。上海で家で焼肉をするなら、まず一度はここに来るべきかもしれない。



澳洲牛肉(オージービーフ)やタレの種類も豊富だった。


ここまでくると、もはや肉屋と呼ぶのは失礼だと感じた。

牛、豚、鳥の3種の肉、野菜、タレなどのテーマごとに仕切られたテーマパークであり、食の一大エンタテインメント空間とみなすのがふさわしい風格さえ漂っていた。

そう、言ってみればここは「上海肉ランド」!

来年オープン予定の上海ディズニーランドが霞んでしまうほどに眩い、「夢の国」ならぬ「肉の国」が古北の片隅に広がっていた、といっても大げさではないだろう。

家に帰ってから気がついたことが一つ。量り売りの肉の包装紙には「ニュークイック」と書いてある。
なんだか聞いたことあるな。調べてみたら、ニュークイックは横浜戸塚発祥の肉屋らしい。
HPに乗っているロゴマークも一緒のようだ。新快とは、ニュークイックを中文に翻訳した名前のようだ。

さてそのニュークイック肉ランドの中に、オージービーフが売っているのを見つけたが、よく見ると和牛と書いてある。
どういうことだ?と思って調べたら、ご存知の方も多いと思うが、世の中にはオーストラリア産の和牛(WAGYU)が存在するそうだ。



オージー和牛は、日本の和牛の偽物でもなんでもなく、日本の和牛の遺伝子、血統を受け継いだ本物、正真正銘の和牛なのだそうだ。この写真の和牛は、値段も100g 1,600円ほどとお高い。記念にほんの少しだけ購入して焼いて食べてみたが、まあまあ脂も乗っているし、確かにうまい。(とはいえ、最近は年齢的に正直脂が少ない肉の方が好み。)

日本ではブランドが細分化し過ぎていて地方自治体ごとに松坂牛やら神戸牛やら宮崎牛やら売っているが、オーストラリアは和牛(WAGYU)ブランドで中国に攻めているそうだ。

ところで中国では和と言っても日本のことを意味しない。中国語の和(he)は、一般的にandのことであり、他にはいわゆるチームワークとかまとまりが良いとか、穏やかとか優しいとかそういう意味だそうだ。おまけに和牛はhe niu、フニウに近い発音で、和牛=わぎゅう、WAGYUではない。なので和牛と書かれていても知っている人ならともかく、普通の人にとっては和牛=日本ブランドの牛だということすらピンと来ていない人も多いかもしれない。

したがって、中国人にとっての和牛はもしかしたら「ああ、和牛ね。たしか、オーストラリアの大自然で仲良く育った性格穏やかな牛なのよね、まだ食べたことないけど、美味しいはずよ」ぐらいにしか思われてないのかもしれない可能性もゼロではない。

さらに中華料理では豚肉、鳥肉、羊肉が中心で、牛肉を美味しく調理している料理が少ない気がするせいか、今は牛肉人気もあまり高くないかもしれないが、オージービーフ団体が中国人の胃袋に攻勢をかけてオージー和牛人気に火をつけるかもしれない。

ただまあ、一度でも「和牛」を百度一下すれば(=ぐぐれば)ちゃんと和牛=日本和牛として説明が出てくるので余計な心配かもしれない。いまのところ中国では日本の和牛を輸入しておらず、自分にとっては日本に帰らなくても和牛が食べられるということは大変ありがたいことではあるものの、今の状況が続くと日本に旅行した中国人がレストランで「和牛」のメニューを見て、「なんでこの店はオーストラリアの牛肉しかおいてないんだ!日本の牛肉を食わせろ!」と怒り出す客がいた、なんて笑い話のようなニュースも出てくるかもしれない。

そしていつか日本の和牛が中国に輸入解禁になった時には中国国内はすでにオージー和牛が制圧していた、日本の和牛=偽物、なんてみなされることもあり得る話なので、ほんとうのところ中国人に和牛をどう思われているのか気になるところではある。  

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