PENTAX SPやα5000に影響されて、フィルムカメラが欲しくなって買った一台。
ヤフオクで3000円弱だった。
PENはハーフサイズカメラというタイプで、36枚撮りのフィルムだと72枚撮影できる。PEN Dにはいくつか種類があり、これは、初代のPEN D。F.ZUIKO 32mm F1.9というレンズだ。35mm換算だと50mm相当になるらしい。F1.9の明るいレンズだが、シャッタスピードが1/500sからなので、開放で使えるチャンスは少ない。このPEN D、小振りなようでかなり重い。ずしりとくるその重量感は、PEN E-P3と通じるものがある。
36枚撮りフィルムで72枚撮れるというのはお得なようでちょっとくせ者だ。その理由は、いつまでたっても撮り終わらないことだ。デジカメであれば、一日数百枚撮影することは可能だが、このカメラの場合フルマニュアルのため撮影に時間がかかる。
次の手順で撮影する。
1.フィルムを巻き上げる
2.露出を計る(上部にあるセレン計を見る)。EV値を読み取る。
3.読み取ったEV値からシャッター速度と絞りを決定する。
4.ピントを合わせたい対象物との距離を測ってあわせる(目測)
デジカメだと、この一連の操作がシャッターを押すだけで可能だ。一方PEN Dで撮るとたいてい、露出合わせを忘れるか、ピント合わせを忘れてしまい、失敗写真を量産する。ピント合わせも目測式なので、ジャスピンになるのはむずかしい。 さらに、露出計があっているのかどうかがはなはだ疑問のため、iPhoneの露出計アプリであわせた方が無難だ。
ただ、撮影が難しいおかげで絞りの意味や、絞りとシャッター速度の関係、そして露出の意味を覚えることができる。PEN E-P3でも今まではiAutoやARTモードばかり使っていたが、PEN Dを使ってからはA(絞り優先)モードやS(シャッター速度優先)モードを使えるようになった。
さて、先日やらかしたミスがある。50枚くらい撮ったところでシャッターが切れなくなってしまった。いよいよ壊れたかと思い、仕方なくフィルムを巻き取り現像に出した。すると、現像所からあった連絡では、一枚も写っておらず、一枚目が多重露光になっていたとのこと。つまり、フィルムが正しく装填されていなかったのだった。MXでもやらかしたポカミスだ。
壊れたかと思ってヒヤヒヤしたが、今は正しくフィルムを装填してある。正月休みには、舞岡公園にこのカメラ一本を持って出かけてみたい。